私がポーカーをプレイする時は相手を注意深く観察するようにしている。弱いハンドを持っている時はどんな風に振る舞っているか、強いハンドの時はどうか、どんなことを話すのか、座る姿勢はどうか、どこを見ているか、べットする時にチップをどう置くか、その他の傾向がないか。数年経つと、私は自分が思っていた以上に、平均的なプレイヤーのテルを読み取ることがとても上手くなっていた。そうは言っても決して私が全てのハンドにおいて「相手の心を読める」プレイヤーであるということではない。時々、一度のセッションで数回、相手の振る舞いから他のどのハンドよりもあるハンドの可能性を強く意識できる状況があるということだ。
いくつかのテルは無知、もしくは怠惰からくる。多くのプレイヤーは自分が注意深く観察されているということを知らず、結果として多くの情報を相手に与えてしまっている。ハンドが弱い時にはホールカードをじっと見つめているだろうし、明らかにフォールドする、コールする、あるいはべットするという意思を周りに見せてしまっているだろう。弱いハンドの時は間を空けずにコールしたり、ビッグハンドの時はすぐにべットするといった、べットタイミングのテルが目立ったろう。このような類のテルは、感情が関係しているというよりは、自らの行動パターンの”バランス”を取ろうとしない結果として現れる。