ポーカー経済を制する者がポーカーを制す ~ オンラインキャッシュゲーム編

オンラインノーリミットホールデムは、マイクロステークスである$0.01ー0.02からはじまり、S25ー50やそれ以上までに及ぶものとなっている。オンラインとライブゲームの二つのルールが似ているとはいっても、これらを取り巻くエコシステム(生態系)は多くの点で異なるものとなっている。

ライブゲームでは、多くのシートがアマチュアプレイヤーで占められ、彼らはそこそこの額を負けてくれるし、その損失を自身の別の収入によって賄っている。一方オンラインの世界はそれとは異なり、はるかに食うか食われるかの世界だ。例えはあなたが、ポーカースターズのようなメジャーな国際的オンラインサイトで、$5ー10のゲームをプレイする場合、そこにいる大部分のプレイヤーはシリアスでプロレベルのプレイヤーであり、彼らは小さいゲームから始め、そこで十分にこつこつと勝ちを積み上げて、$5ー10にたどり着いたプレイヤーばかりだ。こうしたプロたちは、アマチュアプレイヤーが時折、自身のいるゲームに迷い込んでくるのを望む一方、他のプロが犯すミスから得られる、1ハンドあたりでは僅かな利益を収入の当てにしているのだ。

オンラインゲームが、こうした状況となる理由は単純で、そのスピードによるものだ。オンラインゲームは非常に早く進行し、ライブゲームよりも3~4倍速い。ライブでは一時間に25ハンド程度しかプレイできないが、オンラインでは75~100ハンドをプレイできることになる。

二つ目の理由とは、オンラインでは多面(複数テーブル)プレイが可能なことだ。それにより、一時間当たりのハンド数を500でも1,000にでも、それ以上にでも増やせるわけである。

こうしたスピードの速さにより、超競争的な環境が出来上がったのだ。趣味でやっているプレイヤーが、ひと月で2,500ハンドをプレイしても、ひどい目に遭うこともそれほどはないが、彼が25,000以上のハンドをオンラインでひと月にプレイした場合、おそらく虐殺されてしまうことになるだろう。

実際は、レクリエーショナルプレイヤーはそれほど多くのハンドをプレイすることがない。なせなら、そうした数のハンドにたどり着く前に、ひどく負け、やすやすと破産してしまうためである。

そのようなハンド数をこなせるのはプロしかいないだろう。先ほども触れたように、プロであっても注意深くプレイしなければならない。なぜなら彼らは、常に別のプロと戦っているからである。時にはあるプレイヤーが、そのレベルにおける最強のプロの一人となって、多くのハンドが彼の都合の良いように働くこともある。

一方で、次の瞬間には、彼が無意識のうちに、他のプレイヤーに付け込まれるミスを犯すこともあるのだ。こうした状況は、多面プレイで何万ものハンドをプレイするプレイヤーが、多くのお金を非常に速く失ってしまう原因になり得るのだ。

もしあなたがオンラインキャッシュゲームをプレイするなら、ナイフの刃の上に座るほどに危険なものであると、注意しておく必要がある。

こうした悪いニュースのある一方、オンラインをプレイする利点もいくつかある。ます、ほぼ一文無しの状態から始められることだ。$0.01ー0.02の標準的なテーブル持ち込み額は2ドルであり、私の5歳になる息子ですら出せる額である。(しかし彼はポーカーはやらない。今のところ)

ニつ目の利点は、実質的に青天井な点だ。あなたが世界で有数の最強オンラインプレイヤーとなった場合、時給は4桁ドルまでたどり着くことも可能だし、それほどの時給をほとんど毎日、それも旅行なしに達成することも可能なのである。

三つ目は、多くのハンドをプレイできるオンラインプレイヤーが、ライブプレイヤーより十分に多くのサービスやキャッシュバックを、カードルームから得ることができるということである。

四つ目として、オンラインポーカーならパジャマを着たままでもプレイでき、スケジュールを流動的に設定できることや、それ以外にも様々な恩恵を受けることができるという点だ。

最後の点は、もしあなたのポーカーにおける目標が、世界で最高レベルのプレイヤーになるということであれば、オンラインプレイにメインで集中することが絶対的な義務であるという点だ。とても高い時給のために、最強レベルのプレイヤーはオンラインをプレイするのだ。彼らのレベルにたどり着き、最終的に彼らを打ち負かすための唯一の方法は、常日頃から彼らとプレイするということなのである。

こうした魅力的な点がある一方、オンラインプレイには負の側面も多く存在する。ます、ゲームがタフなものであるということだ。この事実は、あなたが仮に、一般的なライブゲームよりも低いステークスをプレイしてもである。この現実は大勢の不運な負け組たちに、不正操作だの共謀だの支離滅裂な愚痴をこぼさせることになった。

一体何が起こっているのだろうか。多くのケースでは、こうしたプレイヤーは上手いプレイヤーで埋め尽くされたテーブルに飛び込んでしまっているのだ。彼らとやりあえるスキルを持っていない場合、非常に速いペースで、とめどなくカードが配られることはあなたにとって、何の助けにもならないのだ。

二つ目としては、あなたが、オンラインで上手いプレイヤーであったとしても、ライブのプレイに比へ、1ハンドあたりの利益率が低いということだ。あなたはその状況を、ハンド量を増やすことで挽回しようとするわけであり、ハンドあたりの利益率が低ければ低いほど、自身の資金が、分散をカバーできるほどに、大きくある必要がでてくるのだ。

それゆえオンラインプレイには、永続的な、非常に残酷な規模のダウンスイングの、下振れが存在するという特徴があるのだ。これは、あなたが仮に、そのレベルにおける最強プレイヤーであったとしても、自身の身に起こりうるものであることを再度強調しておきたい。

三つ目としては、多くのオンラインサイトが、あなたのお金を保持しておくにはあまりに頼りない、安全とはいえないものであるということだ。私はこの話題についてこれ以上詳細に述べる必要があるとは思わない。

四つ目は、本稿執筆時点では、米国におけるオンラインポーカーに対する法、規範の環境が、常に流動的であり、将来が明るくないという点である。

結局のところ、どうしたらよいだろうか。もしあなたが徹底するタイプで、最終的な目標が世界のトップレベルのプレイヤーの一人になることなのであれば、オンラインをプレイすべきだ。そうではない場合、あなたにとって、オンラインプレイにおけるデメリットの方が、メリットよりも、あなたに大きくのしかかるものとなるであろう。
 

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