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特定非営利活動法人MPI (2004年内閣府認証取得) |
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Interview夢見る人の「一歩踏み出す勇気」をサポート:和田清華氏・岩崎久美氏〔私には夢がある〕夢があるのに踏み出せずにいる人に「勇気ある一歩」を踏み出すきっかけをつくってあげたい――。社会人のためのアウトプット講座「人生予備校」をはじめ数々のセミナーや講演を開催し、顧客の熱い支持を集めるベンチャー企業、私には夢がある。その目覚しいご活躍も「やりたいことをやっているだけ」と軽やかに語る和田清華会長・岩崎久美社長のお二人を、自由が丘のオフィスに訪ねました。
■会社を辞めて半年、何をやるかは、定まっていなかった 岩崎: 本当なんですよ。いきなり和田が、「私、出版社作ろうと思ってるんです!」と。おもしろそうだと思ったら、「一緒にやる?」と言ってくれたので、やることにしました。だから、起業は勢いで(笑)。ただ、前に勤めていた会社より、こっちの方が絶対に楽しい、と思ったから動いたんです。 和田: 私は、それまでの仕事に疑問を感じていました。仕事って誰でも最初はおもしろいものだと思うんです。新しいことを知ることができるから。それがやがて同じことの繰り返しになる。入社当時は100%の力を出してやっていたことが50%の力でできるようになって、「このままじゃ成長しない」と疑問を感じるようになったんですね。 岩崎: それで二人とも会社を辞めましたが、具体的に何をやるかは決めていませんでした。数ヵ月迷った後で、編集の仕事を2件お受けしたのが初仕事。二人とも元は編集者なので、できることから、と。受注する際に会社の形態を取った方が良いと考え、会社の設立登記をして。それで正式に起業したのです。 ところが、本2冊の編集というのは、編集者が一人で十分にこなせる仕事量。私(岩崎)一人で足りるんですね。手の空いた和田が、未熟な私の教育も兼ねて(笑)、講師を招いてセミナーを開催しました。それが現在のセミナー事業の始まりです。会社を辞めてから半年ほどのことでした。 ■一歩踏み出す勇気を――「私には夢がある」のミッション 和田: セミナー4回を開いた後で、この四つに共通するものは何だろう、と考えて、「夢はあるのに踏み出せない人に、勇気ある一歩踏み出すきっかけをつくる」というミッションに思い至りました。それが私たちのやりたいことだ、と。 主力事業の「人生予備校」は、“社会人のためのアプトプット講座”。自分自身を見つめて、語って、自分が何をやりたいのかを見つけて、一歩踏み出す。そのお手伝いをしています。 やりたいことがあるのに、うまく表現できなくて、あるいは表現する場が無くて、もやもやしていること、ありますよね。喩えて言うなら、タンスの中に洋服がぐちゃぐちゃになって入っているような状態です。人生予備校では、それを一回全部出して、きれいにたたんで入れ直す。そうすると、「私には冬服が足りないわ」とか「ブラウスは一杯あるなぁ」ということが見えてきます。だから、アウトプットすることを通じて自分を見つめ直し、一歩踏み出す土台を造る、つまり自分の位置を確認するんです。 ――セミナーでは、運営者である彼女たち自身も学んだり、感動したりすることが多い。 岩崎: 人生予備校の最後に、受講生の方一人一人に「自分講演会」をしてもらうのですが、それを聞くといつも感動します。おもしろいんですよ、誰が喋っても。「私に講師なんてできないわ」と思っていても、誰でも、その人自身の物語を持っている。 皆、聞き手の心を打つような、とても良いものを持っているんです。普段それが表に出ているかどうかの違いはあっても、何も考えていない人は一人もいない。皆とても色々なことを考えていて、いろんな体験をしていて。それを喋ってもらうと、本当に感動的なんですよ。 受講生の方からは、「すっきりした」とか「スタートラインに立てた気がする」、「コンプレックスが一つ抜け落ちたきがする」、それから、「本音で語り合える人たちに出会えた」という声をよく聞きます。参加者の間には利害関係など一切ありませんし、それぞれのバックグラウンドも違う。まるで中学校のクラスメイト同士みたいに、本気でぶつかり合える関係ができるんです。 ――「誰にでも、喋りたいこと、表現したいことがある」と岩崎さんは言う。それを素直に語り合える「場」。彼女たちのセミナーは、そういう「場」になっているのだ。
和田: 今、マーケットがどうなっているとか、難しいことは考えていません。セミナーを開いている他の会社がどんなことをしているかも。ただ、私たちのやりたいことをやる。良いと思えるものをやる。そんなスタイルでやっています。 ――人生予備校はこれまでに15回を開催、受講者の延べ人数は150人を超える。他のセミナーや講演会も加えると2,000~3,000人の人々が「夢ある」に参加しており、リピーターも多い。熱心な「夢ある」ファンの存在が、彼女たちの事業を根底で支えている。 岩崎: 何度も参加してくれたり、「ここはこうした方がもっと面白いのでは」とアドバイスをくれたり。後日、「起業しました」とか「本を出しました」とか報告をくれるお客様もいます。私たち、本当にお客様に恵まれているんですよ。 和田: セミナーの講師の方々にも、講演後の感想を聞いたら「聴衆が良い!」とおっしゃる方が多いですね。質問タイムには一斉に手が挙がるし、話を聞く姿勢が“前のめり”。だから講師の方々にも気持ちよく喋ってもらえて、良いセミナーになる。勿論、講師の方々のお話が良いのですが、それに反応する感性を持ったお客様が来てくれる。ありきたりな言葉ですけど「お客様のおかげ」って、本当にそうですね。 どうしてそんなにお客様に恵まれているのか? 傲慢ですけど、私たちの発しているメッセージが良いのだろうとも思います。ただ、どういう所が良いのかな……。「こういうことを喋ればこんな人が来るだろう」という考えは無く、伝えたいことを伝えているだけですが、それを支持してくれるお客様がいるんです。 ウルフルズは他人の曲を真似したりしないでしょう。それと一緒。ウルフルズは自分たちの歌を歌う。私たちも、私たちの気持ちに素直になって、純粋にやりたいと思うことをやるんです。私たちがそう思うんだから、それをほしいと思う人もいるはずだ、と。 ■いつでも仲間が、ここにいる。そんな「場」を創りたい 岩崎: 例えば、ちょっと勇気がほしくなったとき、ちょっと落ち込んだとき、壁にぶつかったとき、前に進むための起爆剤がほしいとき。そんなとき、戻って来られるコミュニティを創れたら良いなと思います。「あそこに行けばあの人に会える」とか、「私はいつでもここにいるよ」とか、そんな思いを持てるような。小学校の同窓会に行って元気が出るような感じかな。 和田: そのためにも、まずは10年、しっかり続けます。慣れ親しんだあの小学校が無くなった、というのは寂しいですよね。その場で終わってしまうのではなく、お客様とも講師の方々とも、人間関係をちゃんと維持していく。出会ってから一緒に人生を並走していくような関係を築いていきたいですね。 だって、自分たちだけではやっていけないから。そういう人たち無しには今の私たちは無いから。お客様や講師の方々に、どんなに応援してもらってきたか。どんなにアドバイスをもらってきたか。そういう素敵な人たちと出会うために「夢ある」があるのかな、と思ったりするんです。 ――「出会い」の大切さ。豊かな出会いを生み出し、豊かな関係を築いていく。他にも「やりたいこと」はたくさんある。 和田: レストランを出したい。本屋をやりたい。7階建てくらいのビルを持って、ワンフロアが「夢ある」のオフィス、ワンフロアが夫の会社(和田さんの夫も企業を経営している)、それから私たちやスタッフの住居があって、1階は洗車場と美容院。そしてレストラン。はっきり決まっているわけではないのですが、人との良い出会いが得られる場、心が洗われるような場を広げていけたら良いですね。 今はインターネットでもソーシャルネットワークサービス(SNS)などがありますが、私のイメージする「場」とは感覚が違う。かと言って、異業種交流会で名刺交換、というのも違う。そういうものに飛び込みたいけど踏み出せない人たちのために、まるで小学校のときに出会った間柄のような、素直で暖かい出会いの場を創りたいんです。 ――やりたいことをやる自由なスタイルを取る一方では、支持してくれる顧客に心から感謝し、「踏み出せない人にきっかけを」と、ためらいがちな人々の背中を押す。人を応援することが、自分のことも前に進ませる。「夢ある」の存在は、そんな自然な喜びを、私たちに教えているみたいだ。 和田: 私の成功のイメージは、スポーツに喩えるとバレーボールのセッター。私がトスを挙げて、人がアタックを決めたら、私も嬉しいんです。 ――終始和やかな取材の最後に和田さんがそう言って、二人は本当に嬉しそうに笑った。
岩崎久美〔いわさき・くみ〕氏 ※このインタビューは2005年3月に実施。肩書き等は当時のものです。 date: 2005.05.03 |
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