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特定非営利活動法人MPI (2004年内閣府認証取得) |
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VanguardRFIDが切り拓く未来(松岡洋平)スーパーに買い物に行くと、冷蔵庫に何が残っていたかを携帯電話でチェック。献立を考えながら、夕飯の食材や賞味期限が過ぎた食材を買い物カゴに入れていく。選び終えたら、そのまま出入り口にある端末へ。合計金額は既にカゴの先端についている液晶画面に表示されているので、端末にクレジットカードをかざせば支払い完了。無人だからといって万引きしようとしても自動ドアが開かない。支払いを済ませないとドアが開かないのだ――。 今回紹介するのはRFIDという技術だ。最近では紙面を賑わせることも多くなってきたが、RFID(Radio Frequency Identification:電波方式認識技術)とは、半導体のメモリに記録されたID情報を無線によって識別・収集するシステムである。一般には無線 ICタグ(RFIDタグ)という名で知られているかも知れない。 コイン型、カード型、ストラップ型など、多様な形状の無線ICタグは基本的にメモリ部分とアンテナ部分で構成され、識別データを保存し、リモート・リーダ機器を用いて情報を読み取る。手作業でのスキャニングが不要であり、一秒間に100個以上のタグから同時にデータを読み取ることもできる。 物体の向きや形状にも制約されないため、例えば買い物カゴ一杯の商品でも瞬時に計算が可能である。以下に既存のバーコードシステムとICタグシステムの比較をまとめた。 ただし、RFIDがもたらすのは単にレジ作業の効率化、万引き防止といったレベルの話ではない。単品での商品管理が可能といっても、生産プロセスから流通管理、ネットワークシステム、そして従業員の業務自体も劇的に変化させる可能性があるのだ。 タグの小型化が進む中で、今後の普及の障害になると思われるのが、プライバシーの問題である。現在世界最小といわれるタグは大きさが1ミリ以下であり、衣服や靴などにも搭載が可能である。自分の知らないところで、自分がいつ、どこで何を買ったかが筒抜けに、という空恐ろしい事態をイメージしてしまうのは自然な成り行きだろう。 実際、世界最大の売上を誇る小売業ウォルマートはRFIDを用いたレジの待ち時間短縮・棚卸作業効率化の実証実験を打ち切ることを発表した。 RFIDの効用が最も顕著に表れるだろう小売業、中でもそのマーケットリーダーであるウォルマートの取った行動は、「追跡技術」としてのRFIDの脅威を消費者が敏感に感じ取っていることに対する迅速な反応だと思われる。 こうした消費者の要望に応えるように、RFIDを「無効化」する技術も登場している。消費者が購入時にRFID機能を無効化するかどうか判断し、端末によって無効化のスイッチを入れるというものだ。 しかし、購入時点でRFIDの機能は終わりかというとそうでもない。自動的に適切な加熱時間と温度を自動設定してくれる電子レンジ、内容物の情報を保存して賞味期限切れを警告してくれる冷蔵庫などのいわゆる『情報家電』の効用を最大化する際にもRFIDは欠かせない。いちいち消費者が製品の情報を入力するのは面倒だし、センサーなどを強化して自動で商品を認識するにはコストがかかりすぎるからだ――。 RFIDに見られるように、「いかに技術を組み合わせ消費者に価値を提供するか」という視点から技術を評価することが、今後重要になってくる。単独の技術が実現する機能というシーズ的な視点だけでなく、消費者が実際に欲していることは何で、それに対してどのような技術を用いて、どのようなビジネスモデルを構築していくかというニーズ的な視点も求められる。今後、RFIDがどのように普及していくかを注視することは、技術をいかに活用するかという課題に対して、大きなヒントを与えてくれることだろう。 date: 2005.01.03 |
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